*さけのさかな*

使命はお酒を愛し楽しく生きること。酒の肴に語るにはわりと珍味。

バカにすんな…

人にバカにされた。

そう思った。


なんてひどい奴なんだ!

と思った。


でも誰かをバカにする人は、

周りの人から決して好意的に見られない。


だから、誰かをバカにするなんて相当割に合わないバカな行為だ

それに気付かないなんて!




……

……

……

…まてよ?



そもそも、なんで、バカにされたと思ったんだ?

何を言われても気にならないことは全く気にならないのに。



なんでそれを自分がバカにされたと受け止めたんだ?



自分…被害者になろうとしてないか?

相手を加害者に仕立てることで、何かを誤魔化そうとしていないか?



人の言葉を「バカにした」と受け取ったのは、

その言葉が“自分をバカにする言葉である”と認識しているからじゃないか。



そう認識しているのは誰なんだ?



…それは自分自身じゃないか!!



被害者になりたい。

加害者を仕立ててでも被害者になりたいんだ。

だから自動的に被害者になれる言葉を選んでゆく。

その言葉を聞くために、その状況を作り上げていく。

被害者になれば、堂々と加害者を糾弾出来る。

あいつのせい、あいつが悪いって言えるんだ。



被害者になりたい自分は、被害者であることにメリットを感じている。

だから加害者に負わされた体(てい)の傷を癒そうとしない。

そして、似たようなことがあれば、すぐさま被害者になれる。



そうだ。ずっと傷を治さず抱えていたいんだ。

たとえ癒えていても、自分は傷ついていると思い込んでいたいんだ。


傷を抱え続けるために、自分は自分自身を痛めつけていたのか。

じゃあ、バカにしていたのは自分なんじゃないか?




自分で自分をバカにしていていたのか!!




誰かを…自分をバカにする人は

周りの人から決して好意的に見られない。

自分自身をバカにするなんて相当割に合わないバカな行為だ。



もう止めないかい?

自分をバカにすることは。



自分はバカかも知れないけど、自分で自分をバカにする必要は無い。

バカであっても構わないけど、バカにするのとは全く違う。





もう止めよう。

自分をバカにするのを。