*さけのさかな*

わりと珍味。

迷いのトンネルとあっさりした決断

 

明かり一つ無い長いトンネルの中を

手探りで歩いている

果たして自分は

前に進んでいるのか

後ろに向かっているのか

それとも

袋小路に迷い込んでいるのか

全く見当がつかない

 

 

これまでを振り返ってみて、

私が「迷い」というより

迷走 している時期は

大体においてこんなふうである。

 

 

人生の岐路に立った時、

特に自分で行動を起こそうとした時が多い。

 

就職する時

会社を辞める時

その後もう一度大学に入る時

長く住んでいた土地を離れる時

 

この渦中にいる時は

漠然とした焦燥感や不安が

余計に迷いを深める。

 

このままじゃいけない

でも先が見えない

どうしたらいいかわからない

 

この時期はいつも1年かそれ以上続くので、

毎回何の変化も感じられないまま

なんとかしたいと思いつつも、

結局その期間は如何ともし難い。

 

“その時間が必要だ”

とアドバイスされても

正直、

前に進んでいない焦りはそう簡単に拭えない。

 

 

ただ、

それを何度か経験したおかげで、

 

この時期は

次のステップのために自分にとって大事な時期で、

間違いなく次へ行くことができる

 

ということを知っている。

 

だから、

一刻も早くこの時期を抜けたい、抜けたいとは思っても、

「抜けられなかったらどうしよう…」

とは微塵も思わない。

 

ゆえに、

トンネルを迷走していても、

出口があるということを疑ったことがない。

出口は必ずどこかにあるのだ。

 

 

迷走している時は、

精力的に色んなことにチャレンジしている時もあるし、

一人になってただ悶々と悩んでいる時もある。

 

正解が分からないので

手当たり次第やってみるか、

周囲の音を遮断して

自分の本音だけを聞こうとしているか、

である。

 

マニュアルがあって

上手くやり過ごせたら、と

何度も考えるのだが、

残念ながら今のところは

やり過ごせるようなマニュアルは無い。

 

おそらく自分にとって

今までとは全く異なる世界へ移るため

指針が見えないのだと思う。

 

学生から社会人になる

日本から海外へ出る

 

そのくらい常識から何から皆変わってしまって

自分一人、

異世界に放り込まれるような不安に襲われる。

 

 

 

まさについこの間まで

自分が迷走中だった。

 

まだ時々揺り返しが来るけれど。

 

 

 

一つ気が付いたのは、

今までの自分のパターンで

何か新しく始めよう、変えようとする際に、 

自分のこれまでやってきたやり方、考え方に

無意識にしがみついてしまっていた。

 

なぜなら、

これまではそれが当たり前で

それなりに上手くいっていたからだ。

 

右ハンドルの国産車から左ハンドルの外車に乗り換えたら、

方向指示器を出そうとして

ワイパーを動かしてしまった

 

…ようなじれったさ。

 

私は左ハンドルの車を運転したことは無いけどね(笑)

 

まだ車だったら分かりやすいので

右ハンドルと左ハンドルの違いに気付きやすいし、

そのうち慣れるだろうけれど、

 

自分の考え方ややり方が

自ら違うのではないかと気付くまでは、

なぜ思うようにいかないのか分からなすぎて

とても苦しい。

 

しかし

実際に気付いてしまうと、

“なんだ、そんなことだったのか!”

と拍子抜けするくらい

あっさり受け入れられる。

 

右ハンドルじゃなかった、左ハンドルだったわ!

というくらいあっさりと。

 

 

この拍子抜けするくらいあっさり変化を受け入れた時が

側から見ると

「決断」したように見える”

らしい。

 

 

多分、

今までの自分から手を離した時

手を離し終えた時

長いトンネルから抜けるのだ。

 

腹を括った、あるいは覚悟の「決断」では無い。

 

今までの自分と違うやり方、考え方の

変化を受け入れると

意外にもブレない。

霧が晴れたように辺りがはっきり見えて、

それをする以外迷いようなくなるからだ。

 

 

 

長いトンネルを抜けたら、

次はどんな景色が待っているのだろうか。